”ものづくりの街で暮らす”クリエイター向け移住体験ツアー活動日誌2日目

2日目は『あしかが逸品堂』のしゃけ弁当を朝ごはんに、スタートです。
 
宿泊したのは『ゲストハウスわ家』。
明治に建てられた古民家を改装したゲストハウスで、「足利で暮らす」を体感することができました。
 
 

 
最初の訪問先『丸信金属工業株式会社』
1957年創業の歴史ある企業です。
3代目の坂本勇樹さん、智美さん夫婦のお話を聞きました。
 
勇樹さんは結婚を機に東京から足利へ移住されたとのこと。
同社の近くには古墳や神社があり歴史も古い地域。自然が近いけれど都会へのアクセスも良いこのまちは、ものづくりをする人にとってもいい塩梅の緩急があると言います。
 

 
特別にご案内して頂いた工場内では、大きな機械を動かして見せて頂いたり、
バリ取りを体験させて頂いたりと、クリエイター心をくすぐる貴重な体験をすることができました。
 

 
続いてはニットブランド『KNITOLOGY』を訪問。
この日はのアトリエオープン日。文化財の建物が賃貸に出ているのをたまたま発見したデザイナー鬼久保綾子さんが、
その運命を必然とし、東京から移住、創作の場として活用しています。
同じものづくりをする移住者のライフスタイルを見ることのできる機会となりました。
 

 

 
昼食まで、風情のある石畳をふらり。日本100名城のひとつであり足利氏の氏寺「鑁阿寺」へ。
このまちの春夏秋冬のお話が案内人からあって、お堀の鯉やカモを愛でているとランチタイムに。
 

 
石畳エリアにある『喫茶八蔵』にて足利産の食材を使用したSPセットを堪能。
こちらの店主・梁川健人さんは足利出身のUターン移住で、妻・りささんは東京出身のIターン移住。
まちなかの古民家でイベント出店させてもらう中で、地元の方々の反応が温かく、
それが移住の決め手になったとのこと。
 

 
「子育てするにもゆったりしていて、川も山もあり遊び場に困らない!」
足利での子育てについてリアルな声を聞くことができました。
 

 
 
最後は『大久保分校スタートアップミュージアム TSUCULIE』を訪問。
2004年に閉校となった毛野小学校大久保分校を改築し、
2022年4月にオープンした現代アートの美術館です。
待っていたのは施設の運営をするディレクターの秋山佳奈子さんと、
地域おこし協力隊の林朝子さん、島田浩子さん。林さんはアーティストとして、島田さんはキュレーターとして、同施設に携わっています。
 

 
そして参加者達は、現在展示中のアーティスト土屋未沙さんのワークショップを体験。
土屋さんが制作したうさぎの張り子に絵付けをして、自分だけのうさぎを創ります。
 
 
 

 
終了後には土屋さん自ら案内する展示ツアーへ。
今回の作品は、この分校にあった飼育小屋が発想の種に。
まちの記憶から新たなクリエイションが誕生する、そんな場に身を置いて、
移住後どんな可能性が待っているのか、参加者たちはしばし思いを巡らしていました。
 
この移住体験ツアーを通して、足利を初めて訪れた方も来たことがある方も、
今この時にしかない“足利”を存分に体感して頂きました。
移住者でも地元民でも、暮らすまちをもっと楽しくしたいと活動する様々な人たちとの触れ合いが、移住後の生活を具体的に想像する後押しになったとも。
移動の合間も移住相談員や市役所職員との情報交換の時間に。
私たち足利スタッフにとっても、普段暮らしていると気づけないようなことに気付くことができ、
大きな学びがあった2日間となりました。
 

 
「知れば知るほどどこにもないまち、ここにしかないまち、それが足利だと最近思うんです」と案内人の木村さん。
参加者の皆さん、協力頂いた市内の皆さん有難うございました。
このツアーで終わりではなく、またお会いできる日を楽しみにしています!